星には寿命がある!?誕生から死まで
こんにちは。宇宙大好き主婦カエデです。
前回の記事で、
赤ちゃんの星や、おじいちゃんかおばあちゃんの星があるとお話しました。
という事は、人間と同じように誕生から死まで、
星の一生も順序がしっかりあるってことだよね。
星の一生がとっても気になったので調べてみたっ!!
星の誕生
宇宙空間には、ところどころに雲のようなものが浮かんでいます。
その雲はガス(ほとんどが水素とヘリウム)の集まりで、
ガス雲のとくに濃いところは分子雲とよばれ、星が誕生する場所になります。
(ここで言う星とは太陽などの恒星を指します。恒星についてはこちら)
分子雲のさらにガスが濃い部分はだんだんに熱くなります。
ガスは回転しながら集まり、円盤をつくります。円盤の中心では100万年ほどの時を経て原始星とよばれる星の赤ちゃんができます。原始星の内部の圧力が高まると、星のエネルギー源である“核融合反応”が始まり、水素原子からヘリウムを作る活動が行われます。
そして、きらきらと輝く立派な恒星となります。
太陽も46億年前にこのようにして誕生しました。
星の寿命や死
星は核燃料を使い果たすことによって死んでいきますが、
その生涯は生まれた時の重さによって変わります。
太陽よりもずっと軽い星の死
燃料である水素が減ってしまうと、どんどんつぶれ、暗くて小さな褐色矮星※1になります。
※1 褐色矮星とは・・・恒星になりきれなかった天体。誕生直後だけわずかに輝き、その後は余熱で光りながら徐々に冷えて暗くなっていきます。
太陽くらいの重さの星の死
赤く膨らんで赤色巨星※2になり、膨らんだ表面からガスがゆっくりと宇宙空間に流れ出していき、やがてそのガスが無くなり星の中心での核燃焼が燃料切れで止まります。そして中心部のみが白色矮星※3として残り、徐々に冷えていきます。この白色矮星が流れ出たガスを照らしている状態を、惑星状星雲と呼んでいます。
※2 赤色巨星とは・・・星が一生の終わりに近づくと、水素の燃えカスであるヘリウムや、さらにヘリウムが燃えたカスの炭素や酸素が星の中にたまっていきます。この燃えカスによって、星の中のエネルギーのバランスがくずれ、星は大きくふくれあがって赤色巨星となります。表面温度が低いため赤く見えます。
※3 白色矮星とは・・・太陽の8倍以下の重さの恒星が最終的に行き着く状態の星。太陽もいずれこうなります。赤色巨星の状態で燃料を完全に使い果たして残った残骸。
太陽より大きな星の死
赤色巨星(または赤色超巨星)となった後、水素を全部燃やしてしまう前に、燃えカスが溜りすぎてその重さを支えきれなくなり、大爆発を起こします。これを超新星爆発※4と言います。超新星爆発が起きると、星のほとんどの部分がふき飛ばされますが、中心部に中性子星※5(星の一種だが、自分では光らない)や、さらに質量が大きいとブラックホール※6ができます。
※4 超新星爆発とは・・・太陽の重さより8倍以上重い星は、内部で核融合の燃料となる物質を全て使い果たすと、星を支えていた圧力が下がり、重力が強くなってしまいます。(突っ張り棒を急に外した感じ)
すると中心部が一気に崩壊し、とつぜん大爆発をおこします。
これを「超新星爆発」と言いますが、星の最期なのになぜ「新星」か??
それは、超新星爆発でふき飛ばされた水素などの物質は、やがてまた集まってきて新しい星の誕生の舞台である「星雲」になります。ひとつの星の死が、新しい星の誕生につながっているのです。(地球から見ると新しい星ができたように見えるためとも言われます)
※5 中性子星とは・・・少しだけ重さが足りなくてブラックホールになりきれなかった赤色巨星からできる星です。原子を構成している素粒子(陽子、中性子、電子)のうちの一つである中性子がぎっしりつまっているため、「中性子星」と名付けられました。
密度が非常に高いので、太陽と同じ重さでも中性子星だと直径20km程度ととても小さくなります。
※6 ブラックホールとは・・・非常に重い星が最終的に行き着く状態の星。密度がとても高く、もし地球と同じ重さのブラックホールがあったらとしたら、その大きさはわずか2cmほどになります。
ブラックホールは光さえも、その強力な重力で吸いこんでしまいます。よってブラックホールは光を発することができません。
いやはや、星の一生は大きさによって全然違う事がわかりましたねぇ~
地球から約642光年の距離にあるオリオン座の1等星「ベテルギウス」は
太陽の20倍程度の質量があり、すでに赤色超巨星になっているため、
近々「超新星爆発」を起こすのではないかと言われています。
まぁ、実際にはとっくに爆発してるかもしれないですが(今見てるのは642年前の姿なので)とても親しみのある星なので気になりますね。。