惑星探査機ボイジャーの現在地は!?最後の写真は何を映してる!?
こんにちは。宇宙大好き主婦カエデです。
前回の記事を調べているときに、とっても気になった「惑星探査機ボイジャー」
今(2019年)から42年も前に地球を旅立ち、今なお宇宙空間で孤独な旅を続けているボイジャー1号と2号について調べてみた
ボイジャーとは何?
真の意味での“探査”機
太陽系の巨大外惑星を調査して情報を地球に送るとともに、太陽の影響範囲の最も遠いい場所をを探ることを目的としています。
ボイジャー1号は1977年9月5日、ボイジャー2号は1977年8月20日に打ち上げられました。
1号の方が2号よりも後に打ち上げられている理由は、本来同日に打ち上げる予定
だったが、1号がシステム不良のため16日間延期されたため。
そして、このタイミングで打ち上げられた一番の理由は、木星、土星、天王星、海王星、冥王星といった惑星がほぼ一直線に並んだからです。
もしこの機会を逃してしますと、次は175年後まで待たなくてはいけなかったそう!
では、なぜ一直線に並ぶ必要があったのか、それはもちろんバラバラの位置にあったら観測できる惑星が限られてしまう事、そして「スイングバイ航法」を利用するため。
「スイングバイ航法」とは天体の重力、および公転運動エネルギーを利用することにより、燃料をほとんど使わずに軌道を変更したり、速さを変える技法のことです。
上記画像のように、惑星に接近し、その公転速度を利用して速度を上げています。
ボイジャー2号はスイングバイ航法を用いなかった場合、地球を出発した時の速度では木星あたりまでしか到達出来ないと言われていました。
ボイジャーが撮影した惑星たち
木星
上画像は、ボイジャーが撮影した木星の様子です。木星に輪があることが初めてわかったり、渦の様子、衛星のカリストなどが良く映っています。
土星
こちらは美しい土星の画像で、輪の詳細もわかりました。
この画像を撮影する前は、輪の数は2,3本ほどしかわからなかったのですが、1000本以上あることがわかり、厚さは1キロ、幅40万kmにも及んでいました。
輪は、氷の粒の集合体で、氷の大きさは数ミリから部屋の大きさだったことも初めて確認されました。
天王星
次は天王星になります。輪の様子や、衛星ミランダ、複数の衛星も撮影されています。
海王星
海王星にも輪があることが分かりました。衛星であるトリトンもきれいに映っています。
最後の写真
1990年に撮影されたこの写真は、ボイジャー1号の最後の写真となっています。
太陽から約60億km離れた場所から撮られたそうです。
左側に見える小さな白い点は地球です。
"That's here. That's home. That's us."と言ったそう。
何だか素敵ですね。。
ボイジャーの今
ボイジャー1号は現在、秒速17kmほどのスピードで、
地球から約218億kmの場所を飛行しています。
ボイジャー2号は、秒速15km、地球からは約180億kmの場所にいます。
1号が2012年8月、2号が2018年11月に太陽系(太陽圏)を脱出し恒星間空間に入ったことが分かりました。
ボイジャー1号が現在、最も遠くにある人工物です。
ボイジャー搭載のコンピュータの性能は?
2機に搭載されているコンピュータの処理速度は、私たちが使っているスマホの7500分の1しかないそう。写真一枚分のメモリしかないので、新しいデータは常に上書きされ、通信をやり取りするだけで1日以上はかかってしまうと言います。
プルトニウム238を動力としていますが、これも永遠の寿命ではありません。
2025年~2030年には尽きてしまうと考えられています。
通信が出来なくなってもボイジャーの旅は続く。。
そのため、遠い彼方にいるかもしれない知的生命体にメッセージを伝えるために
「ゴールデンレコード」を搭載しました。
「ゴールデンレコード」の内容は、55種類の言語のあいさつや、動物たちや自然の音、
色々な国の音楽や、人間や地球の写真115枚、当時のジミーカーター大統領のメッセージなど、たくさんの情報が入っています。
ボイジャー探査機が太陽から最も近い恒星までの距離を飛行するまでにはあと4万年かかるとのことです。
これから、もし人類がこの世から消えてしまっても
ボイジャーの旅は続いていくのかもしれませんね。。
恒星間は小惑星などの障害物も極めて少ないみたいだし、これからしばらく何万年も旅を続けていってほしいな。。
は~、もうロマンしかなわねぇ~、と胸躍らせる気分になりました。。。