宇宙大好き主婦

日々宇宙の事を考えている主婦です。周りに宇宙好きがほとんどいない、なら自分が詳しくなってやれ!!と始めたブログです。一緒に宇宙の疑問を解決していきましょう!

水星と金星に衛星がないのは何故!?

衛星の定義を調べているときに新たに生じた疑問。
 
水星と金星だけ衛星がないのは何故?!
 地球には月があるように、水・金星以外には衛星があります。
 
ん、、?待てよ、、むしろなぜ衛星があるのか先に考えたほうがいいのかもしれない。
という事で私たちにとって一番身近な衛星「」についてどのように誕生したのかを調べてみました!
 
なぜ地球には月があるの?
 

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月が出来た理由は諸説あるのですが、今一番有力なのが「ジャイアント・インパク」説です。
巨大衝突「ジャイアント・インパクト」説は、47億年前、誕生して間もない原始地球に火星サイズの小天体が衝突し、そのときに破壊された小天体の残骸と、衝突によってえぐりとられた地球の破片が再度集まって固まり、月がつくられたというものです。
 最新のシミュレーション結果によると、衝突が起こってから月ができあがるまでにかかる時間は1ヵ月足らずではないかともいわれています。
 
逆に考えれば、この衝突が無かったら「月」は存在していなかったかもしれない。という事。
 
ここで、水星・金星に衛星がない一つ目の理由が見えてきましたね
これまでに衛星を作るための機会を得ることが出来なかったという事。
 
そしてここからは、水星と金星を分けて考えていきます。
 
水星に衛星がないのは何で?
 
まず始めに、「ロッシュ限界」という現象をご紹介します。
「ロッシュ限界」とは、大きな天体に小さな天体が近づける限界の距離のこと。
その限界を超えて大きな天体に近づいてしまうと、小さな天体ははバラバラになってしまいます。

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出典:放射線科医・MRI専門家の高橋太郎個人ブログ
なぜそのようなことが起きるのか?
地球の衛星「月」で考えてみましょう。
 
「月」は常に同じ側を地球に向けていますが(ウサギ模様がある方)
そのウサギ模様側は、地球の強い引力を受けて、月の裏側は弱い引力を受けます。
そのため、地球に近づきすぎると、ウサギ側の表面が地球による引力でぺりぺりとはがれていき、しまいには砕け散ってしまうのです。
 
一方、地球から離れ過ぎると太陽重力が強くなり、衛星としての位置は保てなくなります。
 
つまり、衛星になるためには惑星から程近くて、ロッシュ限界の外側に居ないといけない。
 
しかし、水星の場合は太陽との距離が近く、太陽の重力が非常に強いため、
水星の重力が太陽の重力よりも勝るのはロッシュ限界の内側になってしまいます。

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 これでは、どう頑張っても水星には衛星が出来ないわけですね。。

 

金星に衛星がない理由は?

 

金星に関しては理論上衛星を持つことは可能です。

実際に昔はあったんじゃないかと言う学者もいます。

しかし、水星と同じく太陽に近いため、他の惑星に比べれば、衛星を保つための、

ロッシュ限界の外側、かつ、太陽重力が弱い範囲は狭いです(2万kmほどしかない)

「月」が出来たような偶然は、金星には起こりにくいという事ですね。

 

◆ まとめ ◆
水星に衛星が出来ない理由は・・・
太陽重力より水星重力が強くなるのはロッシュ限界の内側になってしまうため。

金星に衛星が出来ない理由は・・・
衛星を捕獲できる偶然が起きなかった。それはほかの惑星よりも衛星が出来る
範囲が狭いため起こりにくかった。

ん~、衛星が出来るためにも様々な条件が必要なんですねぇ。
そう考えると、地球の唯一の衛星「月」がとても愛おしく見えてきちゃう。。
LOVE MOON♥

 

 

 

 

 
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